エンドウ(グリーンピース・サヤエンドウ・スナップエンドウ)の育て方・栽培方法

エンドウ マメ科
エンドウについて

エンドウ(エンドウマメ・グリーンピース・サヤエンドウ・スナップエンドウ)はマメ科エンドウ属の野菜です。原産地は中央アジアから中近東と推定され、紀元前7000年頃にはメソポタミア地方で栽培されており、世界最古の豆といわれています。日本には9~10世紀頃に中国より伝わりました。

エンドウは耐寒性があり、冷涼な気温を好む野菜で、秋に種をまき、冬を越し、春に収穫します。寒冷地では春に種をまき、夏に収穫します。

エンドウには、若いサヤを食べるサヤエンドウ、サヤと豆の両方が食べられるスナップエンドウ(スナックエンドウ)、豆を食べる実エンドウ(グリーンピース)、つるあり種、つるなし種などの品種があります。

エンドウ豆の栄養素

エンドウ豆(グリーンピース)には体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防などの効果があるβカロテン、疲労回復効果のあるビタミンB1、ビタミンB2などのビタミンB群、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラル、必須アミノ酸のリジン、食物繊維を豊富に含んでいます。

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エンドウ栽培早見表

エンドウ(グリーンピース)栽培スケジュール

エンドウの発芽・生育適温

エンドウの発芽適温は15~20℃、生育適温は15~20℃です。

エンドウの種まき

エンドウの種まき(植え付け)の2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施し、耕して畝を作ります。

直まきの場合は、株間30cmで深さ2cmほどのまき穴を作り、一箇所に3~4粒の種をまき、覆土します。本葉2~3枚の頃に、間引きを行い、生育の良いものを2本立ちにします。直まきする場合は、ネットなどを張り、鳥による種の食害の対策をしておきましょう。

ポットまきの場合は、9cmポットに、深さ2cmで3~4粒の種をまきます。本葉が2~3枚になったら、2本を残して間引き、畑に植え付けます。

エンドウの植え付け

本葉が2~3枚になったエンドウの苗を、株間30cm間隔で畑に植えつけます。越冬をする秋まき栽培では、早まきして株が大きくなり過ぎると、越冬時に寒害を受けてしまいます。早まきは避けましょう。冬場は防寒の対策として、トンネル支柱を立て、不織布などをかけておくと、簡単に霜よけができます。

エンドウの支柱立て

つるあり品種の場合は、2mほどの長さの支柱を立て、ネットやヒモを張り、エンドウのつるを誘引させましょう。

エンドウの追肥

1回目の追肥はつるが伸び始めた頃に、2回目の追肥はエンドウの花が開花を始めた頃に、それぞれ化成肥料を株周りに施します。

エンドウの収穫

サヤエンドウは、開花後約10~14日、莢の中の実がわずかにふくらみ始めた頃が収穫適期です。

スナップエンドウ(スナックエンドウ)は、開花後約20~25日、莢の中の実がふくらみ、莢が光沢のある鮮やかな緑色になった頃が収穫適期です。

実エンドウ(グリーンピース)は、開花後約30日、莢の中の実がふくらみ、莢にシワが出てきた頃が収穫適期です。どの品種においても、採り遅れて硬くなってしまわないように注意しましょう。

エンドウの連作障害

エンドウには連作障害があります。マメ科の野菜を3~4年以上栽培していない場所を選んで育てましょう。

エンドウ栽培のポイント

エンドウ豆(グリーンピース)
栽培のポイント

●種を畑に直まきする場合は、ネットなどを張り、鳥による食害対策をしましょう。
●早まきして株が大きく育つと、冬場に寒害を受けるため、早まきはやめましょう。不織布トンネルなどで防寒対策をすると良いでしょう。
●エンドウは採り遅れてしまうと、実が硬くなるので、収穫適期を逃さずに収穫しましょう。

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