トウモロコシの育て方・栽培方法

トウモロコシ イネ科
トウモロコシについて

トウモロコシ(玉蜀黍、スイートコーン、トウキビ)はイネ科トウモロコシ属の穀物です。原産地はメキシコ、グアテマラなどの中南米だと推定されています。日本には1579年(天正7年)に硬粒種(フリントコーン)のトウモロコシがポルトガル人により伝わりました。

トウモロコシには甘味種、爆裂種、もち種、硬粒種、馬歯種などの品種があります。甘味種(スイートコーン)は一般的なトウモロコシとして馴染みのある品種で、甘みがあり、サラダなど色々な料理に利用されます。甘味種には実が黄色い黄粒種、実が白色の白粒種、黄色と白色のが混ざったバイカラー種の品種があります。

爆裂種(ポップコーン)は名前の通り、ポップコーンの材料に使われている品種です。もち種(ワキシーコーン)はトウモロコシの粒のデンプンにもち性があり、モチモチとした食感が特長です。もち種には白もちとうもろこし、黒もちとうもろこしなどの品種があります。

硬粒種(フリントコーン)、馬歯種(デントコーン)は主に家畜用の飼料などに利用されています。また、若採りした実はヤングコーン(ベビーコーン)として収穫することができます。ヤングコーンは炒めたり、茹でてサラダの具などにして食べられます。

トウモロコシの栄養素

トウモロコシ(スイートコーン)には炭水化物と食物繊維を多く含み、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEなどを含んでいます。

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トウモロコシ栽培早見表

トウモロコシ栽培スケジュール

トウモロコシの発芽・生育適温

トウモロコシの発芽適温は25~30℃、生育適温は20~30℃です。

トウモロコシの種まき

トウモロコシの種まきの2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施し、耕して畝を作ります。直まきする場合は、株間30cm、条間40cmで深さ2cmのまき穴を作り、一箇所に3~4粒の種をまき、覆土します。本葉3~4枚の頃、1本になるように間引きます。

ポットまきにする場合は、9cmポットに深さ2cmで3~4粒ずつ種をまき、本葉3~4枚の頃、1本になるように間引き、畑に株間30cm、条間40cmで植え付けます。

トウモロコシの追肥・土寄せ

1回目の追肥は草丈が40~50cmの頃に、化成肥料を株周りに施します。2回目の追肥は雄穂が出てきた頃に、化成肥料を株周りに施します。1回目と2回目の追肥とあわせて株元に土寄せ作業を行います。

トウモロコシの栽培管理・人工授粉

トウモロコシの株元から出てくるわき芽(分げつ)はかき取らないようにしましょう。分げつは株の倒伏を防止し、実の太りを大きくします。

1番上にある雌穂を残し、ほかの雌穂を取り除き、1株1本にすると甘いトウモロコシが収穫できます。取り除いた雌穂はヤングコーン(ベビーコーン)として食べることができます。

トウモロコシを確実に受粉させるため、人工授粉を行うのが効果的です。人工授粉は株の先端にある雄穂を切り取り、雌穂の絹糸にこすりつけて受粉させます。

トウモロコシの収穫

受粉後20~25日ほどで収穫ができます。雌穂の絹糸が茶色くなった頃が収穫のタイミングです。雌穂の皮を少しめくり、粒の状態を確認してから収穫しましょう。トウモロコシは収穫してからすぐに糖度が低下します。早めに調理するか、冷暗所に保存して2日以内に食べましょう。

トウモロコシの連作障害

トウモロコシは連作障害が起こりにくいため、連作することが可能です。

トウモロコシ栽培のポイント

トウモロコシ
栽培のポイント

●直まきは鳥による食害に遭いやすいため、発芽までネットなどをかけて対策しましょう。
●株元のわき芽(分げつ)は取らないようにしましょう。
●人工授粉を行って確実に受粉させましょう。
●受粉が終わったら、株の先端の雄穂を切り、アワノメイガなどの害虫対策をしましょう。

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