ミョウガ(茗荷)の育て方・栽培方法

ミョウガ ショウガ科
ミョウガについて

ミョウガ(茗荷)は東アジアが原産地のショウガ科ショウガ属の野菜です。独特の風味で冷奴やそうめんなどのお供として日本の夏の食卓に欠かすことができない薬味です。薬味のほかにも梅酢などに漬けてお漬物にして食べても美味しく食べられます。

また栽培に手間もそれほどかからず、一度畑に植えつけたらその場所で4~5年は収穫することができるお手軽さも魅力の一つです。

ミョウガに含まれるαピネンの効果

ミョウガは90%以上が水分で栄養価は高くはありませんが、カリウムやミネラルの一種のマンガンなどが含まれています。またミョウガの特長である香りは「α(アルファ)ピネン」と呼ばれる精油成分です。αピネンには食欲増進効果、発汗、血液循環の促進効果があります。

ミョウガを食べると物忘れする?

「ミョウガを食べると物忘れする」という話を良く聞きますが、これはお釈迦様の弟子である周利槃特(しゅりはんどく)が物忘れが多く、亡くなった後に周利槃特の墓から茗荷が生えてきたという話に由来した俗説です。実際にミョウガを食べると物忘れするということはありません。

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ミョウガ栽培早見表

ミョウガ栽培スケジュール

ミョウガの発芽・生育適温

ミョウガの発芽適温は15℃、生育適温は20~25℃です。

ミョウガの根株(地下茎)の植え付け

ミョウガの根株の植え付けは2月~4月頃に行います。大きな根株は長さ15~18cm程に切り分けましょう。植え付けの2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作ります。深さ10~15cmの溝を掘り、根株を芽を上にして株間30cmで植えつけます。

ミョウガは直射日光に弱いので畑に植える場合は、半日陰になるような日当たりの良くない場所に植えます。また乾燥防止のために株周りに敷きワラや籾殻を敷くと良いでしょう。

ミョウガの追肥

6月頃にミョウガの草丈が25~30cm程になったら、化成肥料を株間に施しましょう。

ミョウガの収穫(花ミョウガ)

ミョウガの収穫

ミョウガの収穫は2年目以降は7月頃から行えますが、植え付け1年目は9月頃の収穫となります。植え付け1年目は収穫量も少ないので本格的な収穫は2年目以降からとなります。

地表に花蕾が出てきたら花が開く前にハサミで根元から切って収穫しましょう。地上部は冬場になると枯れてなくなりますがまた翌年に同じ場所から新芽が生えてきます。

ミョウガタケの栽培と収穫

ミョウガタケとはミョウガの茎を軟白栽培した野菜です。2年目以降の春先に出てきたミョウガの新芽を箱などで囲い完全に遮光して育て、25~50cmのサイズになったら切り取って収穫します。栽培の途中で2回程に分けて数時間だけ日に当て紅色を付ける作業もしましょう。

収穫したミョウガタケはサラダなど生で食べるほか、天ぷらなどの揚げ物やお漬物にして食べられます。

ミョウガの植え替え

ミョウガを栽培してから5年程経つと地下茎が込み合い収穫量も落ち始めます。地下茎を掘り出して15cm程に切り分けてから植え替えを行いましょう。

ミョウガ栽培のポイント

ミョウガ
栽培のポイント

●ミョウガは湿気のある日陰で栽培しましょう。
●地面の乾燥を防ぐため、もみ殻や敷きワラをしましょう。
●5年ごとに込み合った地下茎を掘り出して植え替えましょう。

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