ショウガ(生姜)の育て方・栽培方法

新ショウガ ショウガ科
ショウガについて

ショウガ(生姜)はショウガ科ショウガ属の野菜です。原産地は熱帯アジアで、日本には3世紀頃に中国より伝わり栽培されてきました。その特有の辛味と風味で薬味や香辛料として世界で利用されています。

7~8月頃に、株から本葉が6~7枚になった新芽をかき取り収穫すれば「葉ショウガ」、10~11月頃に葉が黄色くなってきてから収穫すれば「根ショウガ(新ショウガ)」として収穫できます。
葉ショウガは茎の部分を10~15cm残して甘酢漬けにしたり、天ぷらなどにして食べることができます。根ショウガは一般的なショウガのことで、主に薬味などとして使われます。

収穫したばかりのみずみずしく柔らかな「新ショウガ」は甘酢漬け(ガリ)などにして食べられます。また2か月以上貯蔵したものを「ヒネショウガ」と呼びます。ヒネショウガはスーパーなどで一般的に売られているショウガで、繊維質で辛味が強く、主に薬味や香辛料として使われます。

ショウガの辛味成分の効果

ショウガには「ジンゲロール」、「ショウガオール」、「ジンゲロン」という辛味と香りの成分が含まれています。ジンゲロールは生のショウガに含まれている成分で、殺菌作用や血行を促進する効果があります。

またジンゲロールを加熱すると、ショウガオールとジンゲロンという成分が生成されます。ショウガオールはジンゲロールより血行促進効果が高く、殺菌作用などの効果があります。ジンゲロンは新陳代謝の向上、発刊作用、血行促進、脂肪燃焼促進などの効果があり、ダイエット効果も期待できます。

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ショウガ栽培早見表

ショウガ栽培スケジュール

ショウガの発芽・生育適温

ショウガの発芽適温は20~30℃、生育適温は25~30℃です。

ショウガの植え付け

ショウガの植え付けは最低地温が15℃以上になる4月頃から行います。植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して高畝を作ります。種ショウガは1片を50~100gほどのサイズに切り分け、切り口をしっかり乾燥させておきます。

畝に深さ10cmほどの穴を作り、株間25cmで種ショウガを植え付けて覆土します。ショウガは植え付けから地上に発芽するまでに1か月以上と日数が必要です。

ショウガの土寄せ・追肥

ショウガは土寄せを栽培期間中に3回ほど行います。1回目はショウガの草丈が10~15cmの頃、2回目は草丈が30~35cmの頃、3回目の土寄せは2回目の土寄せをした1か月後に行います。毎回土寄せをする時にあわせて、化成肥料を株元に施します。

葉ショウガの収穫

葉ショウガは種ショウガを植え付けてから3か月ほど経った7~8月頃に収穫できます。株元を押さえ、本葉が6~7枚になった新芽だけを1~2本をかき取り収穫しましょう。収穫する時は種ショウガを掘り起こしてしまわないように気をつけます。また秋に根ショウガを収穫するために葉ショウガの取りすぎに注意しましょう。

根ショウガの収穫

10~11月頃になり、ショウガの葉が黄色くなってきたら収穫のタイミングです。株を掘り起こして根ショウガ(新ショウガ)を収穫しましょう。新ショウガの下についている種ショウガも、辛味の強いヒネショウガとして食べることができます。

ショウガの連作障害

ショウガは連作障害の影響を起こしやすいので、3~4年以上ショウガを植えていない場所を選び、栽培しましょう。

ショウガ栽培のポイント

栽培のポイント

●ショウガは乾燥に弱いため、土が乾いたら水やりをしっかり行いましょう。また乾燥防止のため、株周りに敷きワラなどをすると良いでしょう。
●根ショウガを大きくさせるため、栽培期間中、3回に分けて適切な時期に土寄せを行いましょう。

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