ホウレンソウ(ほうれん草)の育て方・栽培方法

ホウレンソウ ヒユ科
ホウレンソウについて

ホウレンソウ(ほうれん草)はヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属の中央アジアから西アジアが原産地とされる野菜です。日本には17世紀に東洋種のホウレンソウが中国より伝わり、19世紀に西洋種のホウレンソウがフランスより伝わりました。

東洋種は葉が薄く、切れ込みがあり、根部には赤みがあります。アクは少なく、おひたしや白和えなどに向いています。西洋種は葉が厚く、丸みがあり、アクが強くソテーなどに向いています。現在は東洋種と西洋種を掛け合わせた交雑種が主に食べられています。

ホウレンソウは冷涼な気温を好む野菜で、寒さに強く、春まき、夏まき、秋まきと栽培できる時期が多く、種まきから30~40日ほどで収穫ができる、家庭菜園の葉物野菜の定番です。

ホウレンソウの栄養素

ホウレンソウは豊富に鉄分が含まれている野菜として有名です。またホウレンソウは野菜の中でもトップクラスのβカロテンを含んでいます。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防などの効果があります。

ほかにもビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを豊富に含む、非常に栄養価の高い野菜です。

冬場のホウレンソウは栄養価が高い?

冬に収穫されたホウレンソウは、夏に収穫されたホウレンソウと比べて、糖度と栄養価が高くなり、ビタミンCの含有量については3倍近くも多くなります。ホウレンソウは栄養価が高くなる旬の冬に食べるのが効果的な野菜です。

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ホウレンソウ栽培早見表

ホウレンソウ栽培スケジュール

ホウレンソウの発芽・生育適温

ホウレンソウの発芽適温は15~20℃、生育適温は15~20℃です。

ホウレンソウの種まき

ホウレンソウの種まきの2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施し、耕して畝を作ります。条間15~20cmでまき溝をつけて、種をスジまきにし、薄く覆土します。発芽まで土が乾燥しないように、しっかりと水やりを行いましょう。種まきから4~7日ほどで発芽します。

ホウレンソウの間引き・追肥

ホウレンソウ

1回目の間引きは本葉1~2枚の頃、株間が2~3cmになるように間引きます。2回目の間引きは本葉4~5枚の頃、株間が5~6cmになるように間引きます。2回目の間引きとあわせて、化成肥料を条間に追肥しましょう。

ホウレンソウの収穫

ホウレンソウ

ホウレンソウの草丈が20~30cmになれば収穫ができます。株ごと引き抜いて収穫しても良いですが、根が張っているので、株元をハサミで切って収穫する方がおすすめです。

ホウレンソウの連作障害

ホウレンソウにはは連作障害があります。1年以上ホウレンソウをを栽培していない場所を選んで育てましょう。

ホウレンソウ栽培のポイント

ホウレンソウの収穫
栽培のポイント

●発芽するまで土を乾燥させないようにしましょう。
●葉が重なり合わないように間引きを行い、株間をあけて大きく育てましょう。
●収穫する時は他の株を傷めてしまわないよう、ハサミで株元を切って収穫しましょう。

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