ゴーヤ(にがうり)の育て方・栽培方法

ゴーヤ ウリ科
ゴーヤについて

ゴーヤ(ゴーヤー、ニガウリ、苦瓜、ツルレイシ)はウリ科ツルレイシ属の東南アジアが原産地の野菜です。日本には16世紀頃に中国より伝わりました。国内では主に沖縄や九州南部で栽培されています。

外側のイボと独特の苦味が特徴で、沖縄料理のゴーヤチャンプルーの材料としても有名です。暑さと乾燥や病気にも強く、夏場の緑のカーテン(グリーンカーテン)としてもおすすめです。

またゴーヤはワタの部分にも栄養がとても含まれており、食べることができます。ワタや種を取り除かずにそのまま輪切りにして天ぷらなどにしてまるごと美味しく食べられます。

ゴーヤの栄養素

ゴーヤには風邪予防や美容効果があるビタミンCがレモンの2~4倍と豊富に含まれています。ゴーヤに含まれるビタミンCは他の野菜よりも加熱に強いですが、調理する際には炒めすぎなどに注意しましょう。ほかにもゴーヤにはβカロテン、カリウム、カルシウム、鉄分、食物繊維などの栄養素が含まれています。

モモルデシンとチャランチンの効果

ゴーヤには独特の苦味の正体である「モモルデシン」や「チャランチン」という苦味成分が含まれています。これらの苦味成分には血糖値の上昇を抑える効果や、胃液の分泌を促し食欲増進と疲労回復の効果があり、夏バテ対策におすすめの野菜です。

スポンサーリンク

ゴーヤ栽培早見表

ゴーヤ栽培スケジュール

ゴーヤの発芽・生育適温

ゴーヤの発芽適温は25~30℃、生育適温は20~30℃です。

ゴーヤの種まき

ゴーヤの種まきは9cmポットに深さ1cm位に2~3粒ずつ種をまきます。発芽して本葉が1~2枚になったら1本になるように間引きます。本葉3~4枚になったら畑に植え付けます。種を畑に直まきする場合は十分に気温が上がってからまきましょう。

ゴーヤの種は種皮が硬く発芽に時間がかかるため、種の先端を爪切りやハサミでカットして一晩ほど水に浸しておくと発芽しやすくなります。

ゴーヤの植え付け・支柱立て

ゴーヤの植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作り、株間100cmほどでゴーヤの苗を植えつけます。1列で栽培する場合は直立式、2列栽培なら合掌式で2m程度の長さの支柱を立て、きゅうりネットやヒモなどを張り、つるを誘引します。

ゴーヤの摘心・摘葉・整枝

ゴーヤ摘心

ゴーヤの本葉が5~6枚になったら親づるの先端をハサミで切り取って摘心し、子づるを伸ばします。ゴーヤは摘心をしない放任栽培でもある程度の量は収穫できますので、必ずしも摘心を行う必要はありません。

また成長して葉が込み合ってきた場所や、黄色く古くなった葉を摘葉して日当たりを良くしましょう。一度に摘葉する量は少なくして草勢を弱めないようにしましょう。

ゴーヤの追肥

ゴーヤの収穫を開始したら追肥を始め、その後は2週間に1回程度の間隔で株周りに化成肥料を施します。

ゴーヤの収穫

ゴーヤは開花後15~25日が収穫適期です。ゴーヤは早採りしても食べることができます。採り遅れてしまうと黄色く熟してしまうので早めに収穫をしましょう。

ゴーヤの連作障害

ゴーヤには連作障害があります。ウリ科の野菜を1~2年以上栽培していない畑を選んで育てましょう。

ゴーヤ栽培のポイント

ゴーヤ
栽培のポイント

●種の先端部分をカットして発芽しやすくしましょう。
●ゴーヤは乾燥に強い野菜ですが、土が乾燥したら水を与えましょう。
●実は採り遅れのないように早めに収穫しましょう。

タイトルとURLをコピーしました