ササゲについて
ササゲはマメ科ササゲ属のアフリカが原産地の野菜で、夏の暑さや乾燥、病気にも強く初心者にも非常に育てやすい野菜です。
日本には大角豆として平安時代から記録が残されており、豆の皮が破れにくい(腹切れしない)ことから武士の間で赤飯の豆として好まれていました。ササゲの名前の由来にはいくつかの説がありますが、莢の先が反り返る形が物を捧げているように見えることからこの名がついたと言われています。
ササゲは若莢は天ぷら、和え物、炒め物などインゲンと同じように食べることができ、完熟させた豆を収穫するササゲ豆(大角豆)はあずきのように赤飯に入れたり、煮豆などにして食べることができます。
またササゲには様々な種類があり、30cm程の長さになる「十六ササゲ」、50cm以上もの長さになる「三尺ササゲ」、沖縄で栽培されている黒い豆が収穫できるササゲの「黒小豆」と呼ばれる品種などがあります。
ササゲの栄養素
ササゲは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防などに効果があるβカロテンを多く含んでおり、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維、カリウムなども含まれています。
ササゲ栽培早見表
ササゲの発芽・生育適温
ササゲの発芽適温は20~25℃、生育適温は20~30℃です。
ササゲの種まき
ササゲの種まきは5月頃から行います。種は防鳥ネットなどで鳥害対策をして畑に直まきするか、9cmポットに2~3粒ずつ離して深さ1cm位に種をまきます。ポットは本葉が2枚程になったら1本立ちにして畑に植え付けます。
ササゲの植え付けと支柱立て
ササゲの植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して高畝を作ります。株間は30cmでササゲの苗を植え付けます。つるが伸びてきたら支柱を立ててネットを張り、誘引させましょう。
ササゲの摘心
ササゲの親づるが支柱の先の高さまで伸びたら親づるの先端を摘心します。
ササゲの追肥
ササゲに追肥は基本的に必要ありませんが、追肥を行う場合は少量の化成肥料を株周りに施しましょう。
ササゲ(若莢)の収穫
若莢を収穫する場合は長さ30~40cmになったらハサミで切って収穫します。採り遅れると莢が硬くなるので早めに収穫しましょう。
ササゲ豆の収穫
ササゲ豆を収穫する場合は莢が黄色く枯れるまで育てます。収穫したササゲ豆は十分に乾燥させてから保存しましょう。
ササゲの連作障害
ササゲには連作障害があります。マメ科の野菜を3年以上栽培していない畑を選んで育てましょう。
ササゲ栽培のポイント
栽培のポイント
●発芽適温は20~25℃ですので畑に種を直まきする場合、十分に気温が上がってからまきましょう。
●つるボケしないによう元肥と追肥は控えめに。
●若莢を収穫する時は太くなりすぎないうちに収穫しましょう。