オクラの育て方・栽培方法

オクラについて

オクラはアオイ科トロロアオイ属のアフリカが原産地の野菜です。オクラは紀元前元年頃にはエジプトで栽培が行われていました。日本には明治初期頃にアメリカから伝わりましたが、日本の家庭に食用として一般的に普及してきたのは1960年代頃からでした。

オクラはネバネバとした食感が特長の野菜で、収穫できる期間も長く、手間もあまりかからず育てやすいので、夏の家庭菜園に植えておきたい野菜のひとつです。

オクラの栄養素

オクラには体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防などに効果があるβカロテン、体内から余分な塩分を排泄する効果があるカリウム、疲労回復効果のあるビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群、ビタミンC、カルシウムなどが含まれています。

オクラのネバネバの効果

オクラの特長でもあるネバネバの正体は水溶性食物繊維のペクチンです。ペクチンには整腸作用とコレステロールや血糖値を下げる効果があります。

オクラ栽培早見表

オクラの発芽適温は25～30℃、生育適温は20～30℃です。

オクラの種まきは4月中旬～5月頃に行います。種は畑に直まきするか、ポットまきにします。畑へ直まきする場合は十分に気温が上がった5月以降にまきましょう。

オクラの種は硬いので一晩水につけておくと発芽しやすくなります。ポットまきの場合は9cmポットに深さ1cmで3～4粒ずつ離してまきます。本葉が2枚になったら生育の良いものを選び間引いて3～1本仕立てにし、本葉が2～3枚になったら畑に植え付けます。

オクラは樹勢が強く採り遅れるとすぐに実が硬くなるので、1箇所に3～2本仕立てにした苗を植えて樹勢を弱めると実が硬くなりにくいです。

オクラの植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作ります。株間25～30cmでオクラの苗を植えつけます。草丈が高くなってきたら支柱を立てましょう。

オクラの実がつき始めたら2～3週間に1回程度の間隔で株周りに化成肥料を施します。

五角オクラは6～8cm、丸オクラは10cmになったら収穫適期のサイズです。採り遅れると実が硬くなってしまうので、採り遅れのないようにしましょう。

オクラを収穫したら、実より下の下葉は1枚残して全て取り除きます。摘葉をすることにより、実のつきと風通しをよくします。

オクラには連作障害があります。オクラを1年以上栽培していない畑を選んで育てましょう。

オクラを沢山収穫して使い切れない時は冷凍保存がおすすめです。生で冷凍する場合はオクラの産毛を塩で板ずりにして取り除き、水で流して水気を取り密封袋に入れて冷凍保存します。

茹でて冷凍する場合はオクラをさっと茹でて冷まし、水気を取り密封袋に入れて冷凍保存します。生も茹でた場合も冷凍保存で1か月程度保存ができます。

栽培のポイント

●オクラの種まきは十分に気温が上がってから行いましょう。
●オクラは肥料の吸収力が強く、元肥が多すぎると実のつきが悪くなります。元肥は控えめにしましょう。
●下葉取りの作業を忘れずに行いましょう。