ソラマメ(そら豆)の育て方・栽培方法

ソラマメ マメ科
ソラマメについて

ソラマメはマメ科ソラマメ属の豆です。ソラマメの原産地の詳細や日本への伝来時期は不明ですが、原産地は北アフリカや西南アジアと考えられています。

初夏の味覚として塩茹でにし、ビールのつまみなどに活躍する豆です。ソラマメをサヤごと焼いて中の豆を取り出して食べるのも、新鮮な家庭菜園ならではの楽しみです。

ソラマメ(空豆・蚕豆)の名前の由来には諸説あり、ソラマメのサヤが空の方向を向いて実るため空豆、サヤが蚕の形に似ていることや蚕を飼う時期に食べることから蚕豆になったという説があります。

ソラマメの栄養素

ソラマメの栄養価はとても高く、植物性のたんぱく質や食物繊維、体内のナトリウムを排泄する効果のあるカリウム、疲労回復効果があるビタミンB1、ビタミンB2などビタミンB群を多く含み、ビタミンCも含んでいるとても栄養分の豊富な野菜です。

スポンサーリンク

ソラマメ栽培早見表

ソラマメ栽培カレンダー

ソラマメの発芽・生育適温

ソラマメの発芽適温は20℃、生育適温15~20℃です。

ソラマメの種まき

ソラマメの種は畑に直接まくこともできますが、鳥による被害や発芽率の問題からポットで苗作りをすることをお勧めします。

9cmポットにソラマメの種1~3個を「お歯黒(黒いスジのあるおへそ)」部分を斜め下に向けて種の上部が3割ほど地上に出るくらいに差し込みます。

ポットの土が乾いたら水やりをして本葉が2~3枚ほどになった頃に生育の良い苗を1本に残して間引き、畑に植え付けます。

ソラマメの植え付け

ソラマメの植え付けは11月中旬頃から行います。植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して幅約60cm、高さ10~15cmの畝を作ります。本葉2~3枚になった苗を株間40cm~50cmで植え付けます。植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。

ソラマメの支柱立て

ソラマメ

ソラマメの株が育ってくると強風を受けて株が倒れてしまうことがあります。周りに支柱を立てビニールヒモなどで全体を囲み倒伏対策をしましょう。

ソラマメの摘心・整枝

春になり、枝が伸びてきたら先端部分を摘心して、高さを70cmくらいに揃えましょう。整枝も行い太い枝を6本を残し、それ以外はハサミで切り取ります。

ソラマメの追肥

ソラマメの花が咲き、莢が出来てきたら化成肥料を少量株元に施しましょう。

ソラマメの収穫

ソラマメの収穫は5月中旬頃から行います。ソラマメの収穫時期は開花後35日~40日後です。空を向いていた莢が下を向き、莢の筋が黒色になり光沢が出てきた頃が収穫時期です。収穫が遅れると豆が硬くなってしまうので採り遅れのないようにしましょう。

ソラマメの連作障害

ソラマメは連作障害があります。マメ科の野菜を4年育てていない畑を選んで育てましょう。

ソラマメの保存方法

ソラマメ

ソラマメはとても鮮度の短い野菜です。沢山採れて食べきれない場合は莢からソラマメを取り出して、生のままジップロックなどの密封袋に入れてから冷凍保存しましょう。

冷凍したソラマメは解凍せずにそのまま沸騰したお湯に入れて塩茹でにすることができます。冷凍保存した場合は1ヶ月程度は美味しく食べれます。

ソラマメ栽培のポイント

ソラマメ
栽培のポイント

●草丈が高くなると風の影響を受け倒伏しやすくなるので、支柱とヒモなどを使い倒伏対策を必ずしましょう。
●越冬時にソラマメの株が大きくなり過ぎていると寒害を受けやすくなります。 植え付け時期を早め過ぎないよう注意しましょう。

タイトルとURLをコピーしました