ミニトマトはナス科ナス属の野菜です。トマトの原産地は南米アンデス山脈で、原種はミニトマトと同様に小さなトマトでした。 ぷちっとした食感とほどよい甘みと酸味が特長です。ミニトマトは露地栽培やプランター栽培で初心者にも簡単に育てることができる家庭菜園で定番の人気野菜です 。
ミニトマトには強い抗酸化作用を持ち、美容効果や糖尿病予防、動脈硬化予防、老化防止に効果のあるリコピン、体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防などに効果があるβカロテン、カリウム、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンEなどの栄養素が含まれています。栄養価は普通のトマトと比べてミニトマトの方が高く、リコピン、ビタミンC、ビタミンB2は普通のトマトの倍以上も含まれています。
ミニトマト栽培早見表
ミニトマトの発芽・生育適温
ミニトマトの発芽適温は20~25℃、生育適温は20~30℃です。
ミニトマトの種まき
ミニトマトの種まきは2月下旬~3月頃から行いますので、気温が上がらない時期はビニール温室などで温度を管理しましょう。
種まきは9cmポットに2~3粒ずつ離して直接まくか、セルトレイや箱まきにして、本葉2~3枚の頃に9cmポットに移し替え、本葉が8枚程になるまで育ったら定植します。
種からのミニトマト栽培は手間がかかるので、初心者の方は苗を購入しての育成をお勧めします。
ミニトマトの植え付け・支柱立て
ミニトマトの植え付けは4月下旬~5月頃に行います。植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作ります。株間、条間45~50cmでミニトマトの苗を植えつけます。植え付け後は180cm程度の支柱を立て、成長する度に麻ヒモなどで支柱に誘引していきましょう。
ミニトマトのわき芽かき・摘葉・摘芯
わき芽かきはミニトマト栽培で欠かせないとても重要な作業です。わき芽を放置しておくと栄養がわき芽に取られてミニトマトの生育が悪くなります。ミニトマトのわき芽は主幹と葉の付け根から生えてきますので、わき芽が大きくなりすぎないよう内に、生えてきたわき芽を手で折って全て取り除きましょう。
ミニトマトのわき芽かきは病気の感染を防ぐため、晴れている日になるべくハサミを使わず手で行って下さい。取り除いた大きなわき芽をポットなどに挿し木して苗を増やすことも可能です。
また株の実より下にある古いは葉は全て取り除いて株元の風通しを良くします。ミニトマトの主幹が支柱の高さまで到達したら先端を摘芯しましょう。
ミニトマトの追肥
ミニトマトの実がつき始めたら2週間に1回程度の間隔で少量の化成肥料を株周りに追肥します。
ミニトマトの収穫
ミニトマトは開花後40~50日程で収穫できます。実が赤く色づき完熟したものから収穫しましょう。
ミニトマトの連作障害
ミニトマトには連作障害があります。ナス科の野菜を3年以上栽培していない畑を選んで育てましょう。
ミニトマト栽培のポイント
●地面が乾いたらしっかりと水を与えましょう。
●わき芽かきはミニトマト栽培で一番重要な作業ですので必ず行いましょう。