カツオナについて
カツオナ(かつお菜、勝男菜)はアブラナ科アブラナ属の野菜です。福岡県で昔から栽培されている高菜の近縁の野菜で、正月の博多のお雑煮には欠かすことはできません。葉は肉厚でやわらかくちぢれており、40~50cmにまで育ちます。
汁物に入れて煮ると、かつお節がいらなくなるほど風味が豊かになることから、かつお菜という名前になったといわれています。お雑煮などの汁物以外にも、漬物、おひたし、炒め物にしてもおいしく食べることができます。
カツオナの栄養素
カツオナには体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防などの効果があるβカロテン、美容や風邪予防に効果があるビタミンC、骨や歯を形成するカルシウムが多く含まれています。
カツオナ栽培早見表
カツオナの発芽・生育適温
カツオナの発芽適温は20~25℃、生育適温は15~20℃です。
カツオナの種まき
カツオナの種まきの2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施し、耕して畝を作ります。条間20cmで深さ1cmのまき溝をつけ、種をスジまきにし、薄く覆土します。3~5日ほどで発芽します。
カツオナの間引き
葉が重なりあわないよう、カツオナの成長にあわせて間引きを行います。最終的な株間は20cmほどになるようにしましょう。
カツオナの収穫
カツオナの葉の大きさが20cm以上になったら収穫ができます。収穫は株ごと引き抜いて収穫しないで、葉をハサミで切り取って収穫します。トウ立ちするまで長期間収穫を楽しむことができます。
カツオナの追肥
カツオナの収穫し始めたら、株の様子を見ながら2~3週間に1回、化成肥料を株周りに追肥しましょう。
カツオナの連作障害
カツオナには連作障害があります。1年以上アブラナ科の野菜を栽培していない場所を選んで育てましょう。
カツオナ栽培のポイント
栽培のポイント
●葉を切り取って収穫し、長期間の収穫を楽しみましょう。