バターナッツカボチャはウリ科カボチャ属の野菜です。バターナッツカボチャはひょうたんの形をしたカボチャ(南瓜)で、肉質は一般的なカボチャのより繊維質が少なく、粘質でねっとりとしています。放任栽培でも育てやすく、実の重さは800g~1kg程になり、沢山収穫できます
バターナッツカボチャは「スープカボチャ」とも呼ばれており、その名前の通りポタージュスープなどのスープ類を作るのに適しています。ほかにもオーブンで焼いたり、薄めにスライスしてバターやオリーブオイルでソテーしたり、天ぷらなどの揚げ物にしてもおいしく食べられます。
またバターナッツカボチャの未熟果(実が青い状態の時に早採りしたもの) は皮をむき、種を取り出し、適当なサイズに切ってから、浅漬け、ぬか漬けなどのお漬物にして食べることができます。
バターナッツカボチャは体内から余分な塩分を排泄し高血圧を予防するカリウムを多く含んでいます。ほかにも体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用があるβカロテン、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどが含まれています。
バターナッツカボチャ栽培早見表
バターナッツカボチャの発芽・生育適温
バターナッツカボチャの発芽適温は25~30℃、生育適温は20~25℃です。
バターナッツカボチャの種まき
バターナッツカボチャは9cmポットに種を2~3粒ずつまき、本葉2~3で1本立ちにします。本葉が3~4枚程までに育ったら畑に植え付けます。
バターナッツカボチャの植え付け
バターナッツカボチャの植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作ります。株間80cmでバターナッツカボチャの苗を植えつけます。苗が小さい内は風よけのために四方に棒を差し、ポリ袋などで囲んでおきましょう。
バターナッツカボチャの摘心・整枝
本葉5~6枚で親づるの先端を摘心し、子づるは2~3本を残して3~4本仕立てにしましょう。
バターナッツカボチャの人工授粉
バターナッツカボチャは人工授粉を行わなくても自然に収穫できますが、収穫をより確実にするために人工授粉を行ってみましょう。
人工授粉は晴れた日の午前中に雄花を摘み取り、雌花(実がついている方)にこすりつけて受粉させます。
バターナッツカボチャの追肥
バターナッツカボチャの実がつき始めたら、2週間に1回程度の間隔で株周りに化成肥料を施しましょう。
バターナッツカボチャの収穫
バターナッツカボチャは開花後約30~40日で収穫できます。緑色のスジが消えて実が薄茶色になったら収穫適期です。ハサミで切って収穫しましょう。
バターナッツカボチャの連作障害
バターナッツカボチャは連作障害が出にくいため、連作することが可能です。
バターナッツカボチャ栽培のポイント
●人工授粉を行って収穫量を増やしましょう。