葉ネギについて
葉ネギ(青ネギ・万能ネギ)はヒガンバナ科(ユリ科)ネギ属の中国が原産地の野菜です。その名前の通り、根深ネギ(長ネギ、白ネギ)とは違い、葉の部分を食べるネギです。香りと食感がよく、冷奴や汁物の薬味としてはもちろん、煮物、鍋の具、炒め物など幅広く活躍できる野菜です。
葉ネギは露地栽培、プランター栽培のどちらでも簡単に育てることができます。株元を3~5cmほど残して切り取って収穫すれば再び葉が伸び、何度も収穫することができます。葉ネギの代表的な品種は「九条ネギ」や「万能ネギ」などがあります。
葉ネギの栄養素
葉ネギには体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用、免疫力アップ、がん予防などに効果があるβカロテンが豊富に含まれています。ほかにも疲労回復効果のあるビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群、風邪予防や美容に効果があるビタミンC、ビタミンKなどが含まれています。
葉ネギに含まれるアリシンの効果
葉ネギにはニンニクなどにも含まれている、独特のにおいのもとの硫化アリルの一種「アリシン」が含まれています。アリシンはビタミンB1の吸収を助ける作用があり、滋養強壮、疲労回復効果、血行促進効果、免疫力アップ、がん予防に効果があると言われています。
葉ネギ栽培早見表
葉ネギの発芽・生育適温
葉ネギの発芽適温は15~25℃、生育適温は15~20℃です。
葉ネギの種まき
葉ネギ種まきの2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作ります。条間15~20cmでまき溝を作り、スジまきにします。発芽するまで土を乾燥させないように不織布などをし、しっかり水を与えましょう。発芽したら株間が3cmほどになるように間引き、そのまま育てます。
葉ネギの植え付け
ホームセンターなどで購入した葉ネギのポット苗などを植え付ける時は、植え付け2週間前に畑に苦土石灰を施し、1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作ります。植え付けは深さ5cmほどの溝を作り、ポットから苗を取り出し2~3本ずつにまとめて、株間15cm間隔で植えつけます。
葉ネギの収穫
草丈が15cm~30cmほどになったら収穫時期です。株ごと抜き取って収穫しても良いですが、株元を3~5cmほどのこしてハサミで切り取って収穫すれば、新芽が生えてきて何度も収穫することが可能です。
葉ネギの土寄せ・追肥
月に1回ほど株元に少量の肥料を施し、あわせて土寄せを行いましょう。
葉ネギ栽培のポイント
栽培のポイント
●種をまいてから発芽するまで土を乾かせないようにしましょう。
●株元を数cm残して切り取り、何度も収穫しましょう。