ジャガイモの育て方・栽培方法

ジャガイモの収穫 ナス科
ジャガイモについて

ジャガイモはナス科ナス属の南米アンデス山脈が原産地の野菜です。日本には1600年頃、インドネシアのジャカルタからきたオランダ人によって長崎に伝わりました。

ジャガイモという名の由来も「ジャカルタからきたイモ(ジャガタライモ)」が略されてその名になったといわれています。別名では馬鈴薯(ばれいしょ)とも呼ばれています。

ジャガイモは春と秋の年二回の栽培をすることができます。種イモの植え付けが終わればあまり手間がかからず、収穫までも約3か月と芋類としては非常に早いので、家庭菜園にとてもおすすめな芋です。

品種も豊富で、春植えは「メークイン」、「男爵」、「キタアカリ」、秋植えは「デジマ」、「ニシユタカ」、「アンデス赤(アンデスレッド)」などが定番です。

ジャガイモの栄養素

ジャガイモには美容や風邪予防に効果があるビタミンCや体内から余分な塩分を排泄する効果があるカリウムが豊富に含まれています。

ジャガイモに含まれる毒素とは?

ジャガイモには「ソラニン」や「チャコニン」という天然毒素があります。ソラニンとチャコニンはジャガイモの芽や緑化した部分に含まれています。これらを多く摂取すると、嘔吐や下痢などの症状の食中毒になる可能性があります。食中毒を防ぐために、ジャガイモの芽や緑化した部分はしっかり取り除いてから調理しましょう。

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ジャガイモ栽培早見表

ジャガイモ栽培スケジュール

ジャガイモの発芽・生育適温

ジャガイモの発芽適温は15~20℃、生育適温は15~24℃です。

ジャガイモの芽出しと種イモの準備

ジャガイモの植え付けの前に種イモの準備をします。2~3週間ほどダンボールなどにジャガイモを並べてから、朝から夕方までジャガイモに日光を当て、芽出し作業をします。

芽出しの作業が終わったら、春植えのジャガイモは1片が30~50g程度になるように切り分けてます。小さなイモは切らずにそのまま、中くらいのイモは半分に、大きなイモは4つ切りにするのが目安のサイズです。

切り分けたジャガイモは、風通しの良い日陰で2~3日干し、切り口を乾燥させてから植えつけます。秋植えのジャガイモは切り分けてから植え付けると、地中で腐る場合がるので、切らずにそのまま植え付けます。

ジャガイモの植え付け

じゃがいも植え付け

ジャガイモの植え付けは春植えの場合は2月下旬~4月頃、秋植えの場合は8月下旬~9月頃に行います。晴天が続き、地面が乾いている状態の日を選んで行いましょう。植え付け1週間前に堆肥、化成肥料を畑に施して畝を作ります。

ジャガイモはpH5.0~6.0くらいの弱酸性の土壌を好むので、基本的には苦土石灰を施す必要はありません。深さ10cmくらい、株間30cm間隔で種イモを芽の部分が上になるように置き、覆土します。露地栽培の場合は、植え付けた後に水やりをする必要はありません。

種イモの植え付けから15~30日ほどで地上に発芽します。

ジャガイモの芽かき

ジャガイモの芽が10cmくらいに伸びたら、生育の良い芽を2~3本残して全てかき取ります。芽かきをする時は株元をしっかり押さえて、種イモを掘り起こしたり、 芽を途中で切ってしまわないように、注意して丁寧に引き抜きましょう。芽かき作業をすることによってイモのサイズが大きくなります。

ジャガイモの土寄せ・追肥

ジャガイモの芽かき作業を行った後に、1回目の化成肥料の追肥と土寄せを行います。2回目は草丈が30cmくらいになった時に追肥と土寄せを行います。

ジャガイモの花摘み

ジャガイモの花が咲いたら、花にイモへの栄養が取られてしまうので、忘れずに摘み取っておきましょう。

ジャガイモの収穫

ジャガイモの収穫は春植えは6月頃、秋植えは11月中旬頃に行います。葉の部分が黄色く枯れてきたら収穫のタイミングです。晴天が続き土が乾いてる日に、スコップで周りから慎重に掘り起こし収穫しましょう。収穫したイモは緑化しないように日陰で乾かし、風通しの良い場所で保管しましょう。

ジャガイモの連作障害

ジャガイモには連作障害があります。ナス科の野菜を1~2年以上栽培していない場所を選んで育てましょう。

ジャガイモ栽培のポイント

栽培のポイント

●露地栽培の場合は雨が全く降らない場合を除き、水やりの必要はありません。
●秋植えの場合は種イモを切り分けずに植え付けましょう。
●芽かきをしてジャガイモを大きく育てましょう。
●ジャガイモの花が咲いたら摘み取りましょう。

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